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Artist BiographyAvailable in:
ポリス (The Police) は、1970年代後半から1980年代半ばにかけて活躍した、イギリスのロックバンドである。ロックの枠組みの中に、レゲエの要素を加えるという斬新な音楽性は、ホワイト・レゲエとしばしば呼称される(2ndアルバムの"Reggatta de blanc"とは、White Reggaeの意味である)。
ジャズバンドのラスト・イグジットで活動していたベーシスト兼ボーカリストのスティング、プログレッシブ・ロック・バンドのカーヴド・エアで活動していたドラマー、スチュワート・コープランド、ギタリストのヘンリー(アンリ)・パドゥバーニの3人で結成。後に、元後期アニマルズのギタリスト、アンディ・サマーズが加入し4人編成となるが、ヘンリー(アンリ)が脱退しトリオとなる。当初は、パンク・ブームメントに乗ってデビューしたが、その後は安住することなく、メンバーの音楽的素養を柔軟に取り入れたロックを生み出した。
「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第70位。
1977年に結成、翌年にはアルバム『アウトランドス・ダムール』でデビュー。当時の彼らは「あと3年くらいのうちにビートルズが作った世界的記録をすべて塗り替える」と豪語する。
1979年には、アルバム『白いレガッタ』の収録曲「孤独のメッセージ」 (Message in a bottle)が大ヒットする。その後も「高校教師」 (Don't Stand So Close to Me:1980年)、「マジック」 (Every Little Thing She Does Is Magic:1981年)など、順調にヒット曲を重ねる。
1980年に初来日。京都大学西部講堂のライブは、プロモータ主導に反発する自治会学生の乱入などで喧騒と化し、スティングに「冷静になれ」と言われる場面もあり、半ば伝説化している。同年10月に、アルバム『ゼニヤッタ・モンダッタ』をリリース。
1983年には、5作目のアルバム『シンクロニシティー』 (Synchronicity)が、Billboard 200に於いて17週連続1位。先行シングル「見つめていたい」 (Every Breath You Take) も、Billboard Hot 1008週連続1位、さらに年間チャート1位にも輝いている。1984年1月に活動停止を宣言した。
1986年に、新作アルバムを製作するため、再び3人は集まった。ところが、製作は順調に進まず、3年振りの新作シングル「高校教師'86」を発表するに留まり、これを境に再び活動を停止。3人はそれぞれソロキャリアを歩むことになる。
2003年に、ロックの殿堂入りを果たし、授賞式ではスティングの結婚式以来11年振りに集結。プレゼンターは、以前からポリスのファンで、スティングとはかつて共演経験のあるグウェン・ステファニーが務め、素人時代にスティングからサインを貰った時の写真を披露し、当時のことを回想していた。また、「ロクサーヌ」と「孤独のメッセージ」「見つめていたい」の3曲を演奏した。
2007年、デビュー30周年を記念し、再結成。第49回グラミー賞の幕開けに「ロクサーヌ」を演奏した。また、2007年3月31日から、ポリスのドキュメンタリー映画『ポリス インサイド・アウト』が、2週間限定でTOHOシネマズ六本木ヒルズ他にて公開される。スチュワートが、バンド活動期に撮り続けた映像を集めて作ったもので、自ら監督もしたという。
同年、80本以上のワールド・ツアーを決行。このコンサートは、サポート・メンバーなしの「完全3ピース」で行われた。パリ公演のアンコールでは、初代ギタリストのアンリ・パドゥバニ(フランス語版)がステージに上がり、30年ぶりの「4人ポリス」の再結成も行われた。また、スティングは酷く年季の入ったベース(初期モデルのオリジナル・プレシジョンベース)を使用していた(昔から使っていた訳ではなく、スティングが90年代/サムピックで演奏するようになった頃から多用されている)。7月7日には、地球温暖化阻止を呼びかける世界大コンサート、Live Earthにニューヨーク・コンサートで演奏した。ドキュメンタリー映画『不都合な真実』に出演した、元アメリカ副大統領アル・ゴアと握手するスティング、コンサートチューンされたスチュワート、アンディがインターネットと各国のテレビで世界同時放映された。
2013年、映画『ポリス/サヴァイヴィング・ザ・ポリス』が公開される。これはアンディの自伝『アンディ・サマーズ自伝 ポリス全調書』を原作として、アンディの製作総指揮で作られた。アンディは「もしかしたらこれに触発されて、スティングもポリスの映画を作るかもしれないよ(笑)」と語っている。
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