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栗林 みな実(くりばやし みなみ、1976年6月11日[1] - )は、日本の女性シンガーソングライター、声優。旧名義はMinami(みなみ)。
静岡県静岡市葵区出身。所属レーベルはLantis。血液型はAB型。愛称は「栗の子」など。
デビュー当初はアシッドがマネジメントを務めていたが、2010年3月1日付けでミュージシャンとしてはSOLID VOXへ、声優としてはドワンゴアーティストプロダクションへ移籍するも離籍。SOLID VOXからは2011年12月31日付けで離籍。その後『トータル・イクリプス』などを制作するイクストルに所属するも離籍し、現在はフリーで活動をしている。
常葉学園橘高等学校音楽科・代々木アニメーション学院声優タレント科(特待生)卒業。幼稚園から短大卒業までピアノを習っており、高校ではピアノを、短大では声楽を専攻した。短大入学から2000年頃まではバンドを組んでおり、ボーカル・作詞・作曲を担当していた(このバンドは、1996年に中野サンプラザで開催された全国大会へ静岡県代表として出場している)。なお、高校時代には代々木アニメーション学院主催の声優オーディションでは数千人の応募の中でグランプリを受賞(グランプリ受賞により特待生資格を得られるため、専門学校の授業料は免除される)[2]。また、同時期に東京アナウンス学院主催のコンテストで精励賞を受賞しており、こうしたことが本格的に声優を目指すきっかけになったという。短大卒業後、専門学校在学中の1997年に声優デビュー。代々木アニメーション学院卒業後は声優事務所へ所属し、すぐにラジオのアシスタントに抜擢され、ラジオドラマのテーマ曲を作ったことが彼女にとって大きな転機となった[3]。声優事務所は音楽に時間を取りたいという想いから半年ほどで辞めている。以降、音楽関係の仕事を目指し様々なオーディションを受けるも落選が続き、コミックマーケットなどのイベントではアシッドのアダルトゲームブランドであるアージュのスタッフとして働いていた。ジョイまっくすやいとうかなことは、この頃から付き合いがある。
栗林の名を広めた大きなきっかけとして、2001年に発売されたアージュのアダルトゲーム『君が望む永遠』(略称『君望』)がある。声優がアダルトゲームに声をあてる場合、通常は別の芸名を使い、またカメラなどへの露出も避けることが多いのだが、栗林は名前を変えずにメインヒロインの1人である「涼宮遙」の声を演じたうえ、デビュー曲であるOP主題歌「Rumbling hearts」を歌い、コスプレでイベントに出演するなど、積極的なアピールを行った。『君望』は大ヒットし、栗林の知名度も向上した。「Rumbling hearts」は当初作詞だけを依頼されていたが、後に「歌ってみないか?」と誘われたのだという。この曲はシングルカットはされていないが、作中で非常に印象的な使われ方をしたことから、『君望』関連ソングのファン投票ではほぼ常に1位を獲得する人気を誇っている。『君望』がテレビアニメ化やコンシューマ版発売と展開されていく中で数多くの関連曲も歌っており、その多くの作詞や作曲も行った。後のラジオで栗林は「25歳までにこの世界へ入れなかったら、もう諦めようと思っていた」と述べているが、『君望』が発売された時、栗林は25歳だった。
その後もPCゲームの楽曲を中心に歌っていたが、テレビアニメ版『君望』のOP主題歌「Precious Memories」のヒットにより、アニメソング歌手としても注目を集めるようになる。この曲は栗林にとって初のアニソンであるため、「かなり思い入れがある」とラジオなどで語っている。これを機に、数々のテレビアニメの楽曲も手掛けている。近年はJAM Projectとの共演や『Animelo Summer Live』への出演に加え、海外でのライブやSound Horizonへの参加など、活動の幅を広げている。『Animelo Summer Live』には2005年から2014年まで、全出演者中、唯一の皆勤賞者であった。
2007年からは都市部を中心にライブツアーを行うようになり、2ndライブツアー『dream link』の最終日には、デビューからの目標の1つとしていた出身地である静岡市での公演を果たした[注 1]。SOLID VOXへ移籍後は海外でのライブの機会が多くなり、2010年度はアメリカ・ブラジル・メキシコ・台湾・上海・香港でもライブを行っている[注 2]。
自身の楽曲に加え様々なアニメ・ゲーム・ユニットなどの作詞・作曲を手掛けており、2011年現在、発売されたCDの中で作詞は100曲以上、作曲は80曲以上に上る。曲作りは詞先や曲先にとらわれず、作詞と作曲を同時に行うこともある[4]。
「栗林みな実」は、デビュー時につけられた芸名である。「栗林」については「高校時代の名簿をパッと開いて目に入ったものであり、5文字だったから」、「みな実」については「赤ちゃんの名付け本のひらがな2文字漢字1文字のコーナーからかわいい名前を選び、ひらがなが混ざっている方が目に付くと思ったから」と発言している[5]。「Minami」は2016年に活動15周年となったことから、これを機に改名したものである[6]。
2015年7月7日、1男の母であることを公表した[7]。
2016年、名義を「栗林みな実」から「Minami」に変更[8]。
2019年8月3日、名義を「栗林みな実」に戻して活動をすることを発表した[8]。
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