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デフトーンズ(Deftones)は、1988年に結成されたカリフォルニア州サクラメント出身のオルタナティヴ・メタルバンドである。バンド名の「Deftones」はヒップホップにおけるスラングの「def」と音色などを表す「tone(s)」を組み合わせた造語である。ニュー・メタルからエクスペリメンタル・ロックなどにカテゴライズされる独自の音楽性が特徴で、その耽美かつ先鋭的なサウンドからしばし「ヘヴィ・ロック界のレディオヘッド」の異名を取る[1]。
評論家たちはよく彼等の音楽を「近年で最もユニークなロック・バンドの一つ」「革新的で空間的な音楽」と賞賛する。ジョニー・ロフタスは彼等について「ロックの評論家は、少なくとも過ぎ去ったメタルムーブメントよりも上質で、そのムーブメントから遠く離れたデフトーンズの為に素晴らしい場所をとっておく(中略)・デフトーンズはいつも好奇心旺盛で、伝統的な尊敬すべき音楽を進んで取り入れる。
1988年、幼い頃から友人同士であったチノ・モレノ、ステファン・カーペンター、エイブ・カニンガムの3人と、そこにチ・チェンが加わりバンドが結成される。結成から2年ほどサンフランシスコやロサンゼルスでライブ活動を行い、この時マーヴェリック・レコードと契約する。
1995年、デビューアルバムとなる「アドレナリン (Adrenaline)」をリリースする。このアルバムはトップ・ヒートシーカーズにおいて最高で23位を記録した。また1999年にこのアルバムはアメリカレコード協会によってゴールドディスクに認定された。また2008年にはプラチナディスクに認定されることとなった。
1997年、2ndアルバム「アラウンド・ザ・ファー (Around The Fur)」をリリースする。このアルバムはBillboard 200において最高29位を記録し、オルテナティヴ・メタルシーンにおいて彼らの名を轟かせることとなった。1999年にこのアルバムはゴールドディスクに、そして2011年にはプラチナディスクに認定されることとなる。その後、バンドはオズフェスト、ピンクポップ・フェスティバル、ロスキルド・フェスティバル、ワープド・ツアーなどに出場する。
2000年、3rdアルバム「ホワイト・ポニー (White Pony)」をリリースする。このアルバム以降、友人であり以前のアルバムにも関わっていたフランク・デルガドが正式メンバーとなる。また、このアルバムは2002年にプラチナディスクに認定された。
2003年、4作目、そしてセルフタイトルとなる「デフトーンズ (Deftones)」をリリースする。このアルバムはBillboard 200において最高2位を記録した。
2005年、カバー曲やB面の曲、既発のミュージック・ビデオなどを収録したアルバム「Bサイズ・アンド・レア・トラックス (B-Sides & Rarities)」をリリースする。
2006年、5thアルバム「サタデイ・ナイト・リスト (Saturday Night Wrist)」をリリースする。また、このアルバムはBillboard 200において初登場10位を記録した。その後、2006年から2007年にかけてバンドはTaste of Chaos 2006、Family Values Tour 2006、Soundwaveなどに出場する。
2008年、バンドは本来であれば6作目となるアルバム「Eros」のレコーディングを開始する。しかし同年にチ・チェンが交通事故で意識不明の重体となる。それにより、このアルバムはチ・チェンが回復するまで保留扱いとなる。
2009年、バンドは新しくセルジオ・ベガを一時的なベーシストとして迎え入れる。
2010年、6thアルバム「ダイヤモンド・アイズ (Diamond Eyes)」をリリースする。このアルバムはBillboard 200において最高6位を記録した。同年、マストドンやアリス・イン・チェインズとともにBlackdiamondskyeへ出場する。
2012年、7thアルバム「恋の予感 (Koi No Yokan)」をリリースする。このアルバムはBillboard 200において最高11位を記録した。
2013年4月13日、2008年の交通事故で意識不明の重体だったチ・チェンが回復せず他界。42歳没。
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